「しゅこってるし!!」 俊洸輝志妄想してますか?僕たちはエブリディー。このブログは妄想の人のための妄想の人による、妄想のための、妄想がいいの。このブログは4人が脳内麻薬を分泌、いい具合にケミストリーし、毎回違う作者が小説を書きます。 なお、この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません |
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うっそうと木が生い茂る薄暗い森の中を淳史を求めて探し始めてから2時間
まだまだ空は明るかったが、森の中にはその光すら僅かにも差す事もなく、より一層暗くなっていた。 海保「こう暗くっちゃ話にならないな。」 由記「そうやね・・・淳史の足跡はおろか足元も見えないもんね。てかどこも行っても同じやね。」 香織「夜になっても分らないよね、この暗さは。」 緑「懐中電灯使わないともう一寸先も見えないね。」 河野「照明を使ったら絶対あいつ等寄ってくるぞこの森は・・・。」 スポンサーサイト
■ 第36話 登山~最大の義務は生み出す事
「いややっ!!ねぇ!なんでそんな事言うの!?」
当然竹田の後ろには由記が乗るんだろ?と誰かが言った事がきっかけだった。 出発寸前になってすこし機嫌の悪くなった由記をなだめつつ、 竹田はハーレーで、サイドカーに輝行 1台目の車に、海保・香織、由記、2台目に河野・緑という構成で乗り込んだ。 それぞれの車に銃を使える者を1人ずつ乗せたというのがこの構成の理由だった。 ■ 第35話 追跡~命を大事にどっこいしょ
大学で異形のモノ達の研究を始めた2人と1人
専門的かつ学術的な用語を飛び散らかす洸介にまったく付いていけず、仕方なくほぼ一日を大学内での探検に費やす輝行と由記。 結果を出すのには1週間はかかるという衝撃的な発言後、する事もない2人の探検はますます増えていった。 「えい!えい!」 ■ 第34話 夜行~ドキッとしますよ本当に
「はぁ・・・。」
走り始めてから数十分。 特に疲れている訳でもないが、なぜか疲労感が体を漂う。 途中休憩のため立ち止まると何度も思う。「戻りたい。」 慣れないカブのギアチェンジのせいか、いいや違う。自分への嫌気さが彼にため息を付かせるようだ。 「今さら戻れないよな・・・。」 そう呟くとカブに跨りアクセルといつもより多めにひねる。 ギアチェンジを済ませるといつものように走り出そうとした彼だった。 ■ 第33話 探究~ワカメを食べても髪は増えない~
研究組の3人は新たな検体のマイキーを実験室へ運ぶ。
輝行「コイツくっせぇ。」 洸介「たまらんな。」 由記「生身の全裸男の後ろよか幾分かましや。」 輝行・洸介「…まぁね。」 そして3人は無事に臭いマイキーを実験室へ運び込んだ。 洸介「まずは、ゲノム解析から始めますか。」 マイキーの皮膚を少量切り出すと、摘出した部分がみるみる治っていく。 輝行「コイツの体すげえ再生能力だな。」 由記「ホントにゾンビみたいやね。」 マイキーの異常な再生能力は気になるが、そのまま作業を進める。そしてゲノムを抽出し終えたころ、輝行が興味深い話を話始めた。 輝行「そういえば、なんかの本で読んだんだけど、ブードゥー教徒はタブーを犯すと、ゾンビにさせられるんだって。で、ゾンビパウダーってのがあるらしいんだ。これってテトロドトキシンっていう神経毒とアトロピンっていう麻酔薬に使われてる物質がまざったものなんだって。これを服用されて適応できなかった人はそのまま死んで、適応出来た人は従順なゾンビになるってわけ。」 洸介「ははーん。」 由記「なんかわかったの?」 洸介「いいや。」 由記「じゃあわかったような口聞くな。」 洸介「はいはい。じゃあさ、コイツからテトロドトキシンが検出されるかみてみりゃいいじゃん?HPLCで検定できるから。まぁオレやった事ないけど。」 由記「大丈夫なの?」 洸介「まぁプロトコルがあれば…」 3人は研究室内を探し、それらしいものが見つかる。 由記「これじゃない?」 洸介「見せて。あぁ、だめだこれ。」 輝行「それじゃねぇのか?」 洸介「英語版だ。オレ英語読めねぇよ…。」 輝行「ダメだなお前は。俺に任せな。」 由記「さすが韓くんだね。」 洸介「じゃあ日本語訳よろしく。それ通りに俺がやってくから。」 英語を得意とする輝行がプロトコルを訳し、機器の操作方法をある程度理解している洸介がその指示にしたがって作業を進める。 由記「あたしなんかやる事ない?」 洸介「そこらへんで踊ってろ。」 由記「殺すぞ。」 洸介「…すいません。じゃあチップ詰めしといて。後は器具オートクレーブ掛けといて。」 由記「はいはい。」 洸介「こえぇー何あのドスの利いた声。2回も裸ランデブーしてストレス溜まったか?」 輝行「いやぁ、今のはお前もおかしいだろ。」 洸介「そうかい?」 2人は作業を進めサンプルをセットし、オートで解析を進めていく。 輝行「あとは何する?」 由記「あの再生能力については?」 洸介「たぶんだけどね、あれは癌細胞が関与してるんじゃないかと思うんだよね。」 輝行・由記「癌!?」 洸介「癌細胞は正常の細胞と違いってミトコンドリアじゃなくて細胞内の別の場所でブドウ糖を使ってエネルギーを産出しているんだ。酸素を必要としなからミトコンドリアに付着するアポトーシスを引き起こすBax,Bakっていう2つの分子が活性化しないからどんどん細胞が増殖していくってわけで…」 輝行「…」 洸介「で、ホントに癌かどうかここで調べるには、コイツのp53遺伝子を解析してみるのがいいと思うわけ。p53遺伝子は癌抑制遺伝子の一つでこれに変異が認められると、アポトーシスが起きなくなって細胞が増殖して悪性化して癌細胞化するんだけど…」 由記「…」 洸介「あ、アポトーシスってのは細胞死の事で…」 輝行「もういい、やめてくれ。お前の好きなようにやってくれ。」 洸介「そうかい?じゃあHPLCの方は任せたよ。」 そう言うと彼は一人黙々と実験を進めていく。何時間か経ち、HPLCの方は解析が終了したようだ。 輝行「検出されたな。てことはコイツは本当にゾンビなんだな。」 由記「マジか。」 ひとまず実験の区切りがついた洸介もやって来た。 洸介「あぁ、検出されたんだね。」 輝行「そっちはどう?」 洸介「こっちは結果出るまで時間かかるから、まぁ気長にやろう。まぁ一週間経ったら一度向こうへ戻るって事で。」 由記「一週間か。でもなんでこんな事になったんやろ?」 洸介「うーんまぁ人体でこういう物質は生成されないからなんか外的要因があると思うけど。」 輝行「外的要因か…。この先の結果が怖いな。」 洸介「結果によっては俺らもただじゃ済まないかもしれないしね。まぁもう日も暮れるしできる事ないから今日ははここまでにしよう。」 輝行「りょうかい。」 由記「向こうはどうしてるのかな?」 輝行「気になるけどこっちはこっちで頑張って研究を続けないとここまで来た意味がないよ。」 洸介「そうそう。ダイヤがいるから平気だよ。」 由記「そうやね。」 旅館組の安否も気になるところだが、研究組の3人はとりあえず一週間は研究室にこもって研究をする事にした。以降夜は交代で見張りをつけ、自身と研究室を守った。しかし幸いにも研究中に異形のモノ達からの襲撃はなくスムーズに研究は進んだ。 そして一週間後、ある事実が明らかとなった…。 to be continue (なんか部屋がきたない) よろしければポチッと応援 宜しくお願いしますm(_ _"m) ![]() ■ 第32話 孤独~もともと地球は青かった
確かに自由に楽しみたい世界
欲に負けて突き進むのも自由 「ヴォンヴォンヴォン!!」 お昼の静かな時間を急に支配し始める大きなエンジン音。 どうやら倉庫から聞こえるようだ。 ■ 第31話 人情~お腹がピーピーピー
「おおーい、こーすけーい。いないのおー?」
誰もいない薄暗い廊下で懸命に相方の名を呼ぶ 「おおーいったら。こーすけー?」 顔に似合わず反響する自分の声の大きさに少しビビってしまうため、そこまで大きな声を出して呼ぶ事もできない 「まいったな・・・洸介が迷子だよこりゃ。」 ■ 第30話 雨音~順応早し
ザーッ
「はぁ・・・。」 昨夜から降り続ける雨に深いため息をつく。 こんな世界になってから雨は初めてだった。視界が悪くなるため昨夜は全員総出で見張りをしなければならず、非戦闘要員であった香織・緑も朝まで見張りについていた。 畑もこの雨では使えない。見張りも今は必要ない。他のメンバーは寝ている。 自分だけが寝れずにすっかり縁側から雨を眺めてしまっている。 色々な事を考えるが全て思考も浅く終わってしまう。洸介や輝行や由記は元気だろうか。あれから一度も帰ってこない。 そんな事を考えていると、何か忘れているような感覚になった。 ■ 第29話 分別~死にたくはない
いつもと違う朝
静かな朝 物足りない朝 洸介と輝行が研究のために旅館を離れ、一時的ではあるが1時間ほど遠くの大学へ向かい残された7人 いつものふざけた連中がいなくなった途端に、精神的にも彼らをよりどころにしていたと思った7人 2人が出発してから、はや1日が経った・・・。 由記「なんか静かだね・・・。」 海保「まぁいつも五月蝿いくらいだから丁度いいっしょ。」 竹田「だな。」 緑「でもいつもは五月蝿いと思ってたけど、いないと変だね。」 河野「いたらいたで、いなかったらいないでね。」 ■ 第28話 思惟~最近よく雨にふられる~
ダラダラしようにも次々と邪魔が入り、挙句、見張りの順番を変わってほしいと言われ、渋々見張り役をやる事にした洸介。
今までの事が嘘の様に襲撃のない日が続く。もともと人気のない場所に移ってきたのは概ね正解であったようだ。 洸介「ヒマだな。」 ■ スピンオフ企画第一弾 2
筋肉会談 後篇~僕がダイヤになったわけ~
海保「フンっ、フンっ…」 記者「お待たせしました。あぁ、海保さん。そんな隅っこでフンフンやらないでど真ん中でやって下さいよ。ここはあの会社じゃありませんよ?」 海保「いや、別にどこでやっても構わないので。」 記者「遠慮しなくてもいいですよ。えっと、思い切り筋トレもできない会社にイタ電掛けまくったところまで話して頂きましたっけ?」 海保「そんな過去はありません。」 記者「あぁ、大会のお話でしたね。わかってましたよ。ほんの冗談です。冗談が通じない方ですね。それでは続きをお願いします。」 ■ スピンオフ企画第一弾 1
こんにちは。俊「洸」輝志でございます。
世紀末編で私のお気に入りの「黒いダイヤモンド」こと海保さんを使ってスピンオフ企画を考えてみたいと思いました。面白い面白くないではなく、書きたいから書くのです。 題して【筋肉会談】でございます。 ここを覗いてしまったからにはぜひご覧になって下さいませ。 ■ 第27話 日がな一日~完全無関心■ 第26話 遠足~湿度が高いと嫌なんです
嫌な予感を振り払いながら走る。
頭の中ではまだ銃声が鳴り止まない。もどかしいくらい時間は過ぎていく。 どこにも見あたらない。 時間だけが刻々と過ぎていく。 「いた!いた!いた!」 割とすぐ近くで声がした。不安と喜びが重なり合った気持ちになり声のする方へ駆け出す。 倉庫の裏からする声の元へたどり着くと、そこには・・・ ■ 第25話 疑惑~醤油が髭にアイラブユー
「ウガウガ!ウガウガ!」
小さい部屋の押入れから不気味にも聞こえるうめき声。外に声が漏れないようにドアを閉めているため、部屋中に響いている。 淳史「こ、こいつを由記ちゃんが捕まえたの?すごいね・・・どこで縛り方とか覚えたの。」 由記「竹田を隔離する時に縛ったから同じようにやっただけやって。」 淳史「え?竹田縛られてんの!?」 由記「えへへ。うっそだよ。」 輝行「(洸介・・・後で竹田んとこ行こう・・・)」 洸介「(だな・・・。)」 ■ 第24話 決意~パスタはアルデンテ
「恋の炎は、ときとして友情の灰を残す byレニエ」
「醜い女はいない ただ、どうすればかわいく見えるかを知らない女はいる byラ・ブリュイエール」 河野のパーティも無事終わり、河野はひさびさのみんなとの繋がりに喜んだ。 その日、夕方から夜中まで見張りをしていた河野と輝行が交代を済まし、部屋に戻るために廊下を歩いていた。 河野「ここに来て今日で3日目か・・・奴らここにはいないんじゃない?」 輝行「かもな。そういや、お前もう耳は完全なんだろ?」 河野「うん。もうみんなに迷惑はかけないよ。」 輝行「左腕にひびが入ってる時点でまた迷惑かけそうだけどな。あ、ちょっと俺銃の弾とって戻るから先帰ってていいよ。」 河野「分った。暴発はくれぐれも気をつけろよ。俺みたいになるぞ。」 輝行「そいつはご免被りたいね。じゃ。」 ■ 第23話 贖罪~携帯メール禁止令
心頭滅却すれば、火もおのずから涼し
どんな苦難にあっても、それを超越した境地に至れば、苦しいとは感じなくなるものである。 偉いお坊さんの有り難いお言葉である。 もはやこの9人は悟りを開いた坊主の如く、旅館での順風満帆な生活を過ごしていた。 大宴会の夜が明けた2日目、淳史から男子部屋で防衛対策の話し合いが始められた。 淳史「基本的に、光でこの辺りを囲むって事でいいと思うんだけど。」 由記「それはそうやけど、ホテルの時みたいに照明が割られるって事も考慮しないと。」 海保「バックアップに幾つか照明を用意するのは?」 輝行「映画では、まずアジトはゾンビに絶対に知られないように徹底するけど。それに脱出路も考えないと。」 香織「だったら照明付けないで、夕方から夜はひっそりと隠れるのがいいんじゃない?」 輝行「慎平ももっと話に加われよ。お前だって1人で昨日まで生き抜いてた訳だろ?」 ■ 第22話 湯治~教育は最優先事項
夕方頃、箱根湯本に何事もなく到着した9人
ひとっこ一人いない箱根湯本駅近くで今宵のお宿の相談を始めた。 竹田「へっくしゅん!! ふぁ~さすがに日が沈むともう寒いな。」 海保「普通に考えて自家発電してそうな所は少ないよな。」 淳史「いや、最近は旅館でも停電対策のために発電機置いてる所も多いよ。」 竹田「だろうね。」 輝行「おーい、光将が旅館MAP見つけてきたぞ。これで決めようぜ。」 香織「さすが、おにいちゃん。」 洸介「聞こえてないんだろうけど、まあ大したもんだ。」 竹田「え?光将は耳聞こえないの?なんで?」 由記「鼓膜破れてるって言ったでしょ。会話の流れ止めんなよ馬鹿。お前は黙って風邪こじらせてろや。」 ■ 第21話 効能多し~優しくタッチパネル
決死の脱出から数十分後
さっきまでの騒動が嘘のように落ち着きを取り戻し、静まり返っている車内。 目的地も知らないバイクを先導に後ろを並走する車2台はひた走る。 銃と銃弾を満載している洸介の運転する車内~ 香織「でもあれだね。あれの後ろ走るって嫌だね・・・。」 洸介「まだ由記が乗ってるからマシだけど・・・。」 輝行「てかもう、あいつのあだ名は裸ライダーで決まりだな。」 香織「由記ちゃんほんと可哀想だね・・・。」 輝行「由記もう限界じゃね・・・?」 香織「う、うん・・・。」 ■ 第20話 英雄~最近、ホワイトチョコにはまってます~
逃げ遅れた由記。襲い来る異形のモノ達。
男たちは必死に助けようとするも、異形のモノ達はもう由記の目の前にいた。そして今にも襲おうとしていた。 由記「いやや、いややぁーーー!」 海保・輝行「由記ぃーーー!」 もうだめだ。誰もがそう覚悟したその時…。 ■ 第19話 真打~飯より宿
「何があったの?」
白いメモ帳に綴られた言葉。 それを見た緑が返答に震える字で 「あいつらが来たみたい」 満身創痍の河野の相手すらできない他の仲間達はそれぞれ持ち場についていた。 緑だけが彼の筆談に付き合えることができたのだ。 由記と香織は無言で携帯を握り締め、窓からフロントに目を光らせていた。 時折、動物のような鳴き声が響くなか、とても長く思える不思議な時間が過ぎた・・・。 ■ 第18話 派閥~完徹バレエレッスン
「とにかく部屋に運べ!」 「他の奴らも呼んでこい!」 「・・・。」
「だからやめろって言ったんだよ!」 「・・・。」 「今そんな事言ってる場合じゃねえだろ!」 「緑どうなっちゃうの・・・。」 「・・・。」 「何が起こったんだよ!」 慌しい数時間がまるで一瞬のように過ぎた。 河野と緑は2人とも今だ目を覚まさない。女子部屋の2人が横たわっているベッドの脇には香織と由記が静かに泣いている。 隣の部屋では2人の男が大声で怒鳴りあっていた。 ■ 第17話 散歩~人間50年
長い夢を見た。
誰もいない高速、誰もいない東京、事故、香織を始めとする仲間達との再会、ホテルでの出来事 とても長い夢を 現実的な夢を。 河野「んん・・・。やっぱり夢か・・・。」 「おにいちゃん起きた?良かった。調子は良さそうだね。」 ■ 第16話 会合~給料日は不確定~
これまでの常識を逸脱した世界にも朝日は昇る。太陽だけはいつものように世界を照らす。
前夜に突如現われた異形のモノ達から身を守るため、一晩中行動をしていた彼らだが、街に平穏が訪れようともいまだ不安で睡眠を摂る事が出来なかった。 香織「外、もう平気かな?」 輝行「日が出てたからもう平気じゃないかな?」 海保「そうだな。太陽が出てる間はあいつら行動しないと思うよ。」 香織「だよね…。でも夜になったらまた出てくるんだよね?」 洸介「たぶんまた襲ってくるよ…。」 淳史「とりあえず光将のところに戻ろう。みんなで話し合おう。」 海保「今後の事を話さないとな。」 外はもう平気だと、光将のもとへ戻る事にした。 緑「あ、みんな…。あいつらは?」 淳史「今は平気そうだけど油断はできないね。夜になったらまた出てくるかも知れないし。」 輝行「光将は?」 由記「あいつは寝てるよ。」 洸介「うらやましいな。怖くて寝られないってのに。」 淳史「まぁそう言うなよ。あいつ満身創痍なんだから休ませとこうよ。」 輝行「光将には後で話せばいいとして、まずは今後どうするか検討しよう。」 一同は異形のモノについて話合う。しかし、いままで見てきた中で、人を襲う事、常人より足が早い事、光に弱い事の他情報がなかった。 海保「あいつらに関する情報が少なすぎるな。光が弱点という事だけじゃ対処しようがない。」 輝行「情報収集が必要だね。」 淳史「でもどうやって?人は全くいないしテレビも繋がらないし。」 一同「…。」 香織「…やっぱり人がいなくなった事とあいつらが現われた事は関係があるのかな?」 輝行「普通に考えたらそうだろうね。」 淳史「突然どこからか現われて、街の人を襲ったって事?」 海保「でもあいつら服着てたし、見た目は人っぽかったから、もともと普通の人だったのかもしれないよ。」 緑「そんな、怖い事言わないでよ…。」 由記「そうだとしたら、なんであたし達だけ平気なの?」 輝行「確かに。どちらにせよあいつらの目的は何なんだろう?」 海保「…分らない。だめだ、埒があかないな。」 やはり憶測では話は進まず、ますます混乱するだけであった。そんな中、一言も発していない男の口が開く。 洸介「なあ、一ついいか?」 海保「どうした?」 先ほどまでは異形のモノについて考察をしていたが、久しぶりに会った彼の豹変ぶりに気がつかないわけがなかった。 洸介「いや、お前のそのいかれた体何?」 海保「そうか言ってなかったかな?実は脱サラしてボディビルダーに転職したんだよ。」 洸介「でしょうね。」 海保「でしょうねってお前、この体に何か感じるものはないのか?俺はこの肉体で全国大会を二連覇して”黒いダイヤモンド”と称賛されていたんだぞ。」 洸介「ぶふっ、黒いダイヤモンドて。」 海保「何笑ってんだよ、ボディビルなめてんじゃねぇぞ。」 洸介「いやいや、なめてないけどさ、黒いダイヤモンドってハマり過ぎでしょ。」 淳史「おい、話ずれてるぞ。」 由記「お前しゃべんな。」 洸介「ごめんごめん、だって黒いダイヤモンドだよ?やばいって。」 輝行「いい加減にしろって。」 緑「こんなとき時にふざけないでよ。」 全員から非難を浴びた彼はさすがにまずいと感じたが、場の空気は幾分か和んだように思えた。 洸介「いや、ホント悪かった。じゃあさ、太陽出てる内はあいつらいないわけだから今のうちに寝とかないか?昼くらいに起きてもう一度街に出てみよう。武器もこれだけじゃ不安だし、いろいろ調べよう。」 輝行「まぁそうだね。このまま籠城してるわけにもいかないな。あのバイクの男も気になるし。」 淳史「無事な人も他にいるかもしれないしね。」 海保「そうと決まれば一度寝よう。体力を戻さないと。」 自分たちの置かれた現状から目を逸らす様に思考を止め、一同は眠りに就くことにした。まずは体力を戻すという判断は良かったが、彼らは一つ勘違いをしていた。異形のモノ達は太陽の出ている間も陰に潜んでいるという事を…。 洸介「ふふっ。黒いダイヤモンドて…。」 海保「おい!」 洸介「…すいませんでした。」 to be continue(病院だよ!!2011) よろしければポチッと応援 宜しくお願いしますm(_ _"m) ![]() ■ 第15話 火のない所に煙は立たない~煌めきプリンス
何が起こったんだろう・・・。
あっと言う間の出来事だったんだ。訳の分らないまま今に至る感じで。 俺は洸介・淳史・由記・緑と街へ河野の薬と日用品を見つけに行く事になったんだけど また夜の街に出るのは少し抵抗があったが、さすがに河野を見捨てるなんて事もできず、さっきも上手くいったし 何事もないだろう、そんな感じで皆と一緒にホテルを出た・・・。 あんな目に会うなら本当に街に出なければよかったと思う。まあ海保と合流できたってのは大きいけれど。 ■ 第14話 恐怖症~暇美人
「河野が高熱で腹痛でえらいことに!」
夕食後に男子部屋からの救難信号を受け取った女達は腹痛の薬と併用できる解熱剤が必要だといい、 河野よりは劣るが少し薬の知識がある由記が男共と街へ調達に行くことが決まった。 見送り時に、女の子のもろもろの日用品も必要だという事で緑も同行することになった。 「はぁ~・・・。」 深い溜息をつきながらぼんやりと綺麗な夜景がそこにあるかのように窓を眺める香織。 自慢の胸もどことなく沈みがちだ。少し眠気もあり、うとうとし始めた時 「シュパッ」 小さな音が部屋のどこかから聞こえる。 河野は事故による傷の高熱と夕食による腹痛で現在寝ている。彼じゃない。 この部屋に河野以外は自分しかいないのを知っている香織は、怖いけれどひとまず音の原因を調べようと部屋を調べ始めた。 「シュパッ」 また聞こえた。さっきよりはハッキリと聞こえたがどうやらこの部屋の中からじゃないようだ。 意を決して、右手を握り締め部屋のドアを開く。 そこには誰もいない長い廊下があるだけだった。見渡してみても特に変った形跡はない。 気のせいかと、ドアを閉めたその時、また音がした。 「ガサガサ」 不安とは裏はらに絶対に聞こえた自信があった。どうやら隣の部屋からのようだ。 香織と河野以外は、河野の薬ともろもろの日用品を見つけるため街へ出ている。 だからどう考えても隣の部屋には誰かがいるはずがないのだ。 再び廊下に目を向け、隣の女部屋を見ると、本当に僅かだが、ドアが少し開いている。 そして微かにさっき聞いた音がまだする。誰かいるのだ。 慎重に男子部屋のドアをドアストッパーで止め、ゆっくりと女子部屋のドアへ近づいた。 そしてそのドアを少しずつ押しながら部屋の中が覗ける位に開こうかという次の瞬間 ■ 第13話 期待と不安~ドレミファソラシレ♪
「不安」がなければ、「期待」も生まれない。
人は常に大小の不安を抱えて生きているものだ。 この不安こそが、人の期待という希望を生むと言っていいだろう。 延々と続くかのような長い廊下を 短い手足の女がさ迷い歩く。 由記「ここ・・・は、さっきいたやんね・・・。」 河野の様子を見た後に自分の好奇心を押さえ切れなかった彼女が 別の部屋に入ったのが間違いだった。 見事に迷子になった彼女は、元いた部屋の番号すら忘れ、自分がどこにいるかも把握できずにいた。 途方にくれていた彼女はふと、窓の近くにあった椅子に座り、外の景色を眺める。 過去に1度東京の夜を見たあった彼女だったが、現在の東京は闇であり、昔の面影は少しも感じられなかった。 それでもホテルの周辺は内から漏れる照明の光によって多少の街の面影はしるしてくれていた。 そこに一段をまばゆく光を見る。 ■ 第12話 迷子~1日1本!背負い投げ
深夜
風の音が微かに聞こえるだけだった。 ベッドから降りて1階にあるシャワー室へ向かう。 1階に誰もいないようだが深夜という事もあり、家族は寝ていると思った。 「ザーッ」 勢い良く吹き出す熱いシャワーで顔を洗うと眠気はもうすっかり飛んだ。 シャワー室から出ると、自分の部屋へ戻り、出かける準備を整える。 たばこ、プロテイン、ダンベル×2、財布、車のキー 電話に出た時に誰かが色々喋ってた内容を思い出しながらも、玄関を出て 庭に停めてある愛車の充電コンセントを抜く。 海保「行くか。えっと、相模大野だったな。ナビ入力してと・・・。」 ちらりと見た電力メーターが半分になっている事に気がついたが、一日中寝ていた彼には余計な事を考える余裕はなかった。 いつも通り誰も通らない真っ暗な道、しばらくすると明るい道に出て高速に乗っていけば相模大野はあっというまだ。 しかしどこまで行っても暗がりばかりで街の明かりさえ見当たらない。 ふと昼の電話の事を思い出す。 人が姿を消した・・・。事故ったメガネ・・・。緑と遊園地・・・。洸介の番号が非通知・・・。 考えるうちに点と点が線になる事もなく、かえって分らなくなった彼は車は高速に乗る。 2時間程で電力メーターが底を尽きそうになり急遽パーキングエリアへ立ち寄る。 電気自動車の大幅な普及により各パーキングエリアにも今は充電スペースが多く設置されている。 それでも充電スペースは随時満車状態である事が珍しくなく、それが原因で電気不足で高速途中で停車せざるを得なくなるといったケースが急増しており、渋滞の激増化という社会現象も生まれている。 誰もいないパーキングエリアに満車という状況があるはずもなく、彼は充電作業を始める。 新車に匂いがつかないよう離れて一服を始める。 充電速度の高速化により1時間の充電で50kmほどは走れるまでになり、数分の充電でさえその場しのぎにはなった。 一服程度で1時間も時間がつぶせるはずもなく彼は再び相模大野にいるであろう仲間に電話を掛ける。 「ぷるるる~♪」 ■ 第11話 チェックイン~さらっと搾ったキウイ
大空に浮かぶ飛行機 いつもは飛んでいても、あえて見上げる事もしない飛行機
彼らは、それをなぜか懐かしくも不安と期待で見上げていた 淳史「本当に飛んでる・・・。」 河野「でしょ・・・。きっとあの飛行機の行く先に人がいるんだよ。」 輝行「そういや、あれ?洸介は?」 洸介は1人だけ車から降りず、黙って助手席に座っていたように見えた。 香織「洸ちゃん、どうしたの?」 緑「あ・・・。 まさか洸介・・・。」
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Author:俊洸輝志
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