「しゅこってるし!!」 俊洸輝志

妄想してますか?僕たちはエブリディー。このブログは妄想の人のための妄想の人による、妄想のための、妄想がいいの。このブログは4人が脳内麻薬を分泌、いい具合にケミストリーし、毎回違う作者が小説を書きます。   なお、この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません

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■ スピンオフ企画第一弾 2

筋肉会談 後篇~僕がダイヤになったわけ~



海保「フンっ、フンっ…」



記者「お待たせしました。あぁ、海保さん。そんな隅っこでフンフンやらないでど真ん中でやって下さいよ。ここはあの会社じゃありませんよ?」



海保「いや、別にどこでやっても構わないので。」



記者「遠慮しなくてもいいですよ。えっと、思い切り筋トレもできない会社にイタ電掛けまくったところまで話して頂きましたっけ?」



海保「そんな過去はありません。」



記者「あぁ、大会のお話でしたね。わかってましたよ。ほんの冗談です。冗談が通じない方ですね。それでは続きをお願いします。」
海保「…まぁ自信満々で大会に望んだのですが、控え室で当時スタービルダーであった【褐色の貴公子】ことタートル☆ケンタに出会ったのです。私は彼に”そんな不健康そうな白い肌じゃ肉体の美しさを表現できないよ”と言い放たれました。ボディビルを始める前の私はもやしっ子の象徴でもある真っ白な肌でした。」



記者「ほう。それで?」



海保「自分の出番前に精神攻撃を受けた私は動揺してしまい、自分の持てる力を出せずに惨敗しました。そして美しい肉体をアピールするために健康的な黒い肌が必要なのだと思い知らしめたケンタを意識してトレーニングに励みました。彼は私にとって越えなければならない壁となりました。まぁ向こうは私を意識していたか分りませんけど。」


記者「まさに一人相撲…、いや一人ビルダーですね。ははっ。」



海保「いえ、うまくないですよ。」



記者「そうですか?ははっ。その後はどうなったのですか?」




海保「そうですね、これまでに増してトレーニングを行う事で自分自身、ビルドアップしていくのが手に取るようにわかりました。やはりライバルがいた方が鍛えがいがあるというか。まぁ私の一人ビルダーですけどね。ははっ。」



記者「さっそく使ってきましたね。まぁ冷静になるとあまり面白くないですね。」



海保「…。」



記者「ところで海保さん。先ほどボディビル始めたての頃は白い肌だったとおっしゃってましたが、どうやって黒い肌を手に入れたのですか?」


海保「あぁこれはトレーニングの合間をぬって毎日のように日焼けサロンに通ってましたので。あっちが褐色ならこっちは漆黒で対抗しようと考えました。実はあの狭いカプセルの中でも腕立て伏せはできるのですよ。私の弱点をなくしつつ、筋トレもできる、まさに一石二鳥でしたよ。」


記者「漆黒というほど黒くはないですけどね。」



海保「そうですか?かなり自分ではかなり黒くなったのですが…」



記者「そんな漆黒でもない海保さんも黒いピスタチオと呼ばれるまでのビルダーになられましたが、いつ頃からそんなあだ名がついたのですか?」


海保「いえ、私のあだ名は黒いダイヤモンドです。」



記者「え?こちらの資料では黒いピスタチオと…。」



海保「いやいや、これだけは譲れませんよ。訂正して下さい。」



記者「そこまで言うならここは海保さんに譲りましょう。」



海保「まぁあなたが譲るっていうのも変ですがね。」



記者「はは、黒いダイヤモンドて。それでは由縁をお教え下さい。」



海保「…ええと、このあだ名がついたのは日本一を決める大会の時なのですが、真っ黒な肌を全面に出したいと考え、オイルを通常の3倍は体に塗りたくりました。その結果、他のビルダーをも凌駕する輝きを引き出しました。鍛え抜かれた肉体、漆黒の肌、輝きも三拍子揃った私は注目の的でした。まぁ案の定ケンタは私の事など覚えていませんでしたが。」



記者「それでもケンタに勝ちたかったのですね。」



海保「ええ、彼はライバルですから。それに褐色の貴公子に勝つためにはこれくらいはやらないと。そしてもう一つ理由があるのです。」



記者「なんですか?」



海保「実は大会前日に、疎遠になった彼女に見に来てほしいと連絡したのです。彼女をほったらかしにした自分を許して欲しいとは言いませんが、すべての捨ててまでやって来た集大成を彼女に見せたかったのです。」



記者「ほう。」



海保「連絡した時彼女は喜んでましたね。久しぶりに連絡がきたと。絶対に見に行くと。」



記者「ほほう。」



海保「でも大会がはじまっても彼女は一向に来ませんでした。しかし同じ轍は踏むまいと大会に全神経を集中しました。そして、ケンタを下し私は日本一のビルダーになったのです。その時、ケンタが自分より黒く輝く私に畏怖の念を込め、黒いダイヤモンドと名付けたのです。」



記者「ほほほう。」



海保「興奮冷めやらぬ中控室に戻ると彼女から一件の着信が入ってました。大会が始まる前の着信でしたのでおそらく急な用事が出来ていけなくなったのだと思い、結果だけ報告しようと掛けなおしたのですが、電話にでたのは彼女ではなく彼女の父親でした。」


記者「…。」



海保「…電話の向こうはただならぬ雰囲気で悪い予感がしたのですが、会場に来る途中彼女は車に跳ねられ集中治療室にいるという知らせでした。頭が真っ白になりましたが、急いで彼女のいる病院へ向かいました。私が着く頃には一命を取り留め、彼女の意識は戻っていました。」



記者「それは良かったですね…。」



海保「ええ、それからは彼女の看病をする事にしました。ボディビルやってからから初めてでしたね、病院とはいえ彼女と過ごすのは。いつも筋トレばかりでしたので、とても懐かしく楽しい一時でした。それでも彼女はもう私に看病されたくないと言いだしました。日本一のビルダーである私にこれ以上迷惑をかけたくないとの事でした。そしてひと月もたたないうちに私たちは別れました。」



記者「お見舞いという名目でナースを追っかけてるからですよ。」



海保「そんな事は一言も言ってません。」



記者「そうでしたか?」



海保「そうですよ。大丈夫ですか?」



記者「えっ?なんですか急に。平気ですよ、私は元気なのが取り柄ですから。」



海保「いや、あなたの体調ではないのですが…。」



記者「おかしな人だ。それはそうと黒いピスタチオとなられてからはどうでしたか?」



海保「ダイヤモンド!」



記者「ジョークですよジョーク。わかって下さいよ。」



海保「わざと間違えてるんじゃないですか?」



記者「なっ、そんな事ないですよ。私もインタビュアーのプロですよ?このピスタチオが。」



海保「いよいよ調子に乗って来たなこの野郎。」



記者「そんな大きな体で凄まないでくださいよ。わかりました。黒いダイヤモンドですね?」



海保「…本当にお願いしますよ。」



記者「あぁ、無駄な問答していたからもう時間ですよ。もうピスタチオでいいじゃないですか。では最後の質問ですが、あなたにとってボディビルとは?」



海保「……えっと、完成させたくないものですかね。」



記者「ほほう。」



海保「我々ビルダーは筋肉の永遠の探究者であり、表現者なのです。純粋に筋肉を鍛え上げるための永遠のトレーニング、いかに美しく魅せるかの表現方法の永遠の探究。完成を求め、これで完成だと感じてしまえばそこで終わりですから。周りのサポートはあるにしても結局…」



記者「へっくしょん!あぁ、気にせずに続きをどうぞ。」



海保「…ええと、なにかを表現する事とは孤独な戦いです。確かに、この終わりのない世界に足を踏み入れた事を悩んだ事もありました。でも自分が選んだ事ですから絶対に後悔したくはありません。自分の選んだ道が正しいかどうかなんて自分で決めるも…」



記者「ぶぇっくしょん!!あぁだめだ。ちょっと私風邪ひいたみたいですからこの辺で止めときましょうか。それでは記事ができたらお送りしますので…。」





そう言うと記者はそそくさとその場から去ってしまった。



もう彼は帰って来ないとわかっていたが海保はまたその場で筋トレを始めた。



そして海保は思った。アイツ、一回も謝んなかったな。




end


ボクヲカワイガッテクダサイ
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