「しゅこってるし!!」 俊洸輝志

妄想してますか?僕たちはエブリディー。このブログは妄想の人のための妄想の人による、妄想のための、妄想がいいの。このブログは4人が脳内麻薬を分泌、いい具合にケミストリーし、毎回違う作者が小説を書きます。   なお、この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません

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■ 第89話 偽善~あけでとうみんな

人の気持ちとは変りやすいものだ。


どんなに好いていても、たった一つの些細な事でそれが、百八十度変ってしまう事もあるだろう。


自分はどんなことがあっても、気持ちは変らないと思っていたとしても。


自分が考えもしないような些細な出来事でそれが変る事がある。





この時の2人の気持ちもそれに似たものだっただろう。


ついさっきまで、人を信じる気持ちを忘れないと決めた2人でさえ、あの言葉が引き金となり、無意識のうちに距離を置かざるを得ない心情になっていた。



そして、人間のそれは概ね人に伝わる。



伝われないよう、気遣っても、その気遣いで伝わる事が多い。



この時の4人もそれと同様だろう。




香織「な、なに言ってるんですか・・・!この人達はゾンビなんかじゃありませんよ!話もできるし普通の人間と同じですよ!そうですよね明子さん!?」



香織は2人のカップルから言い放たれた言葉にそう返した。



明子は黙ったままだ。



カップル男「あんた何も知らないんだな・・・。」



親子を気遣いながらも、淳史が男に質問する。



淳史「あんた。知ってるなら教えてくれないか。あんたが言うように本当にこの人達がゾンビなら・・・あんたの言う事を聞かなければならないかもしれない・・・。」


男は少し考えた後に、こう言った。


カップル男「・・・。そいつはな、噛まれたんだよ。ゾンビにな。噛まれた人間は遅かれ早かれゾンビになる運命だ。そいつが噛まれたのも1週間前くらいだ、じきにゾンビの仲間入りだろうな。その前に殺すってのは俺らのためだけじゃない、そいつのためでもあるんだよ。お分かり?」



男がそういうと女も同様に声を荒げて話し始めた。



カップル女「いつゾンビになるか分からないのよ?私達が寝ている時になるかもしれない。身を守るためにも必要な事なのよ!だから、さぁ!」



淳史の手が震えているのを香織は見た。



何となく見た自分を後悔した。



香織「で、でも!助かる方法があるかもしれないじゃない!私達の仲間は今、その研究をしているの!」



香織の言葉に、洸介の顔を思い出した淳史も加えて熱弁する。



淳史「そうだよ!助かる可能性が1%でもあるのなら、ゾンビにならない方法がまだ残っているのなら、生きたいと思うのが人間だろ!そんな人を殺すっていうのなら、俺が相手だ!」



淳史と香織の言葉に少しは心を揺すぶられたかと思った2人だったが・・・



カップル男「はん!綺麗ごと言ってんじゃねえよ!それにな!そいつらは進んで俺らから離れて行ったんだからな!」



カップル女「そうよ!勝手に自分で死に場所を探しに行った人が戻ってきたのよ!?殺して何が悪いのよ!」



淳史と香織が何も言えなくなると明子がそっと口を開けた。



明子「皆さん・・・もういいんです・・・。私がゾンビに噛まれたのは事実なんです。あの集団からこの子と勝手に離れたのも、死に場所を探しに行ったのも事実です。でも・・・この子には何の罪もないんです・・・あなた達とここに来たかったのはこの子を預かっていただけないかと思い・・・近づきました・・・。でも、もういいんです!この子も私の子として生まれたのが悪かった・・・・・・優しくして頂けて嬉しかったです・・・。」



淳史「そっ・・・。」



淳史はそこから先が声に出なかった。



香織もただただ地面を見つめるだけで、明子の方を見る事すらできなかった。



ただただ自分の無力さを嘆く2人の後ろで音がした。



「タッタッタッタッタ、ドン・・・。」



明子「あっ・・・。」



カップルの女の方が明子の背中に抱きついていた。



何が起こったかはわからなかったが、床に流れる赤い血液がその状況を教えてくれた。



けんた「お母さん・・・?」



カップル女「はぁはぁ・・・。あんた達がやらないなら私がっ!」



淳史「え?なにやってんですか・・・なにやってんですか!!」



香織「キャー!!!」



カップル男「おい!お前!離れろ!その血でお前もゾンビになりたいのか!!」



カップルの男の方がそう叫ぶと、女は堪らず明子から離れた。



その手には真っ赤に染められたナイフが握られ、女の服も鮮血で赤く染まっている。



惜しくも、そのナイフが淳史と香織が議事堂の食堂で見つけてきた食事用のナイフだった。



明子「はぁはぁ・・・。けんた・・・。」



女が離れると、明子は床に倒れこんだ。



けんたはそこへ駆け寄るが、明子はもうけんたがどこにいるかも分かっていない様子だった。



それを見ていた淳史と香織も近づくことすらできず、ただただ明子が死ぬのを見届ける事しかできないでいた。



けんた「お母さん!僕ここにいるよ!お母さん!!」



明子「ごめんなさいね・・・けんた・・・お腹減ってるのに・・・お母さん何も・・・持って・・・ないのよ・・・。ごめんね・・・。」



カップル男「大丈夫か!」



男の言葉に自分の耳を疑った淳史と香織



振り返ると男は女の様子を気にしているようだ。



カップル男「あんな奴の血なんかに触れたら大変だろ!」



カップル女「だって、てつ君が殺せって・・・だから私・・・!」



女はそういうと男の胸に飛び込んだ。



しかし男は



「は、離れろぉぉおお!!」



男は女を押し倒し、近づかせようとしなかった。



「お・・・お、おまえもゾンビになるんだ!ゾ、ゾンビになるんだ!」



男は少し興奮ぎみに女に言い放った。



カップル女「そ、そんな私・・・てつ君のために・・・」



「はっはっは!ほら見ろ!こうやってみんなゾンビになっていくんだ!だから俺はさっさと殺せって行ったんだよ!あっはっはっは・・・あっ。」



男が笑っている間に、女が男に飛び掛り持っていたナイフで胸を刺していた。


「なっ・・・。」


「これで一緒・・・だよね・・・私もてつ君も・・・ゾンビ・・・だから死のう?一緒に、ね?」



「かっ・・・あっ・・・いやだ・・・はぁはぁ・・・。」



「大丈夫・・・私も一緒だよ・・・。」




女は倒れこんだ男に刺さったナイフを抜き、それで自分の喉を切った。



女がいつ死んだか、男がいつ死んだのか、明子がいつ死んだのか、けんたがどうなったか



淳史と香織はずっと見ていたはずなのに




一部始終を見ていたはずなのに、その後帰ってきた海保と河野の質問になにひとつ答える事はできなかった。



to be continue (久々にチビりそうになったよね)


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