「しゅこってるし!!」 俊洸輝志

妄想してますか?僕たちはエブリディー。このブログは妄想の人のための妄想の人による、妄想のための、妄想がいいの。このブログは4人が脳内麻薬を分泌、いい具合にケミストリーし、毎回違う作者が小説を書きます。   なお、この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません

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■ 第108話 郵便~嵐の後の・・・

インキー :オートロックなどの車内にキーを忘れたままドアを閉めてしまい、ドアを開けられなくなる状況のことを言う。 


「あかん・・・。どないしよ・・・。」



後ろではいまだにバサバサと鳥の羽の音と叫び声が聞こえている。



そして、絶対絶命の男が取った行動とは・・・。
「ハァ・・・。」



肩で息をしようにもどうしても聞こえる自分の吐息。


真っ暗の中、身動きできない状況ではあったが、車の中よりは何故か安心があり、自信があった。


自信に浸っていると、妙な音が聞こえてきた。



「ザッザッザッザッザッ・・・。」



地面をこするような音に、すぐに気がついた。


こちらにあいつ等が近づいているのだ。



息を殺し、やりすごす男。


鼓動が早すぎてもはや口をあけなくては呼吸できないほどになっていた。



「ドクンドクンドクンドクン・・・。」



永遠とも思える時間だったが、呆気なく音は消えた。


一応安全のため少し時間を置いて動くことにした男だったが、1分まてども2分まてども音はもう聞こえなかった。


ようやく安全だと確認した男は、それでも恐る恐る外を見ようとした。


暗くて自分の手が届く範囲くらいしか目を慣らせても見えなかった。


それでもだんだんとなれてきた目を必死に凝らし外の様子を伺った。


大丈夫そうだ。そう思った男は車の下からまずは左手を出して立ち上がろうとした。


がしかし・・・



「いっ・・・あ・・・。」



何かが彼の手を踏んでいる。何かが彼の横にいる。


すぐさま呼吸を止めた彼が見たのは、彼と仲間がずっと逃げてきた相手。


見つかっては絶対絶命の状況で、彼の手の上にそいつが立っている。


痛みなどこの際どうでもよかった。早くこの場から立ち去ってくれることを祈っていた。



「うぅぅ・・・ヴァ・・・。」




時折聞こえる唸り声。


どうして、こいつはここにとどまっているのだろうか。男は少し考えた。


色々な事を考えめぐらす間に、少し冷静になったのか、ある匂いに気がついた。


「ん・・・。」


何気なく額を触るとそこにはヌルっとしたものが滴っていた。


男は、自分が額に傷を負っている事と、後ろにいる仲間がハンカチのような物を投げたのを思い出した。


それは今までずっと右手に握られていたものだった。


恐怖と焦りとでそれさえもずっと忘れていた。



「そうか・・・。」



忘れていたが、今は分かっている。そしてそれを額に押し込みなるべく多くの血を吸わせた。


よし・・・これでいいだろ、心の中でそう決意した男は、反対の方へ体を進ませて、とうとう車体の下から外に出た。


ゆっくり立ち上がり、ゆっくり右手を掲げて・・・



「フン!!」



暗闇の中、どことなく現れたその赤いハンカチは男の渾身の力により森の奥深くへと消えていった。



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」



それと同時に血の匂いに気づきそれを追い、また森の奥へと消えていった。



「はぁ~・・・ふぅ~。」



長いため息のあと、静かにドアを背に屈んだ男。


その顔には、満
足な笑みがこぼれていた。



「仇はとったぞ緑・・・。」






森の奥深くで・・・。



国道からも農道からも全ての道から遠い、森の奥深く


里や町から遠く離れたこの森は、こうなる前の世界の頃と同じ空気を漂わせている。


あるのは闇と木と土のみ。


たまに香る匂いは、風が気まぐれで運んでくる何かの匂いだ。


それは風の方角やら強さでも違ってくる。


土の匂いや岩の匂い、そしてこれはなんだろう・・・。



さっきまで蹲っていた男がピクッと動いた。


顔を少しばかり上げると軽く左右を警戒する。


すると、さっきまでの石のような雰囲気とは打って変わって機敏に起き上がり、移動したじめた。


背にはやはり大きな荷物を背負っている。



「近いか・・・。」


そうつぶやくと男はまた少し早く歩き始めた。


手にはナイフのような物を持っているが、その他の身なりはひどいものだ。


死体の中で生活してきたのかといわんばかりの赤い服に、それと同じ色のフードと服と荷物。



急に走り出し、少し経ってまた止まった。


止まって、うつむいていると、何かを拾ったようだ。


それもまた赤い布切れだった。




to be continue (郵便やさん~おはいんなさい~)
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