「しゅこってるし!!」 俊洸輝志

妄想してますか?僕たちはエブリディー。このブログは妄想の人のための妄想の人による、妄想のための、妄想がいいの。このブログは4人が脳内麻薬を分泌、いい具合にケミストリーし、毎回違う作者が小説を書きます。   なお、この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません

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■ 第112話 自棄~ぬるまゆでお願い

「キュルキュルキュル!!ガラガラガラ!!」


「かかれぇ!!かかってくれぇ!!」


「ガンガンガンガン!!」




フロントガラスを必死に割ろうとするあかり


「ガンガンガン!!ねぇこうすけくん!ねぇってば!くつ忘れてるよ!!」


あかりがパイプを振り上げフロントガラスに叩きつけるのと同じように洸介は車のエンジンを掛け続けていた。



「キュルキュルキュル!!」

何度やってもエンジンは掛からない。

そうこうしている間にフロントガラスにはひびが入り始め、あかりが不敵な笑いを浮かべながらこちらを見つめている。


「もう~すぐだよ~。もうすぐそこから出してあげるからね~。」


「かかってくれよぉぉおお!!」


洸介が歯を食いしばり力をこめてキーをまわしたその時。


無常にもフロントガラスは崩れ落ち、バラバラとなったその破片は洸介へと降り注いできた。


洸介は左手で顔を守りつつもまだキーを離さない。

洸介とあかりを隔てるものがなくなった今、あかりは至福の表情で洸介を見下ろす。

だが、最後まで洸介はキーを離さなかった。

それがなかったら恐らく洸介は、あかりに連れて行かれラボで検体になっていたかもしれない。

だが、洸介はキーを離さなかった。

洸介の最後の悪あがきが彼を救ったのだ。


「ブォン・・・ブォンブォォン!」


音が鳴るとともに、あかりの笑みが消え、洸介は渾身の力でアクセルを踏む。

勢いよく発進した車は、あかりの半身を車内へと飲み込んだ。

衝撃でパイプを落としたあかりだったが、とっさに洸介の左手を掴んでいた。


あかり「こ~すけぇぇえくぅぅ~ん!!!一緒に・・・・けんきゅぅぅうう・・」


あかりの手を跳ね除けようにも車のハンドルを手放せなかった洸介だが、目の前に建物があるのが見えた。


あかり「ねぇぇえええええ!!!わたしぃいいのけんたぁぁあいいいいい!!!」


必死の形相で洸介を引っ張るあかりだったが、次の瞬間、洸介の左手を掴むものはそこにいなかった。


車は勢い良く近くの建物の壁に衝突した。


エアバックが作動し洸介は無事だったが、気がつくまで少し時間がかかった。


洸介「うぅ・・・ハァハァ・・・。」


何とか車から出た洸介。

体はガラスの破片だらけだったが、怪我はなかった。

車からは少し煙が出ていたが、車も大して損傷はないようだった。

そっと、車の前を見るとそこにはあかりの姿はなかった。


洸介「・・・あかり・・・さん・・・?」


どうしてあかりの名を呼んだのか、あかりへの疑いが半信半疑だったことへの償いの気持ちだったのか


洸介は次第にあかりを呼ぶ声を大きくする。


洸介「あかりさん!あかりさぁぁあんん!!」


遠くで何か動いた気がした。

ゾンビなのか?こんな騒ぎを起こして、ゾンビが来てもおかしくはない。

洸介は恐る恐る近づき、それがゾンビではないと分かると駆け寄った。


あかりが倒れている。どうやら、さきほどの衝突の衝撃で放り出されてしまったらしい。

あかり「ぁぁ・・・。」

意識はあるようだが、頭を強く打ったのか、鼻からも頭からもおびただしい血が出ている。


洸介「あかりさん!!だいじょ・・・ですか?」


洸介が駆け寄ると、あかりの目は洸介を捉えた。


あかり「あぁ・・・わたしの・・・いとしい・・・検体・・・。はや・・・く、みんなで・・・研・・・研究・・・。」


あかりは洸介を見るなり、震える手を洸介へ伸ばした。

「あはは・・・・あたしの・・・あたしの・・・かぁいい・・・けんたい・・・。あはは・・・は・・・は・・・。」


洸介はあかりの悲惨な姿を目にし、思わず手を握り、あかりに語りかける。


洸介「どうして・・・・どうじで・・・ごんなごどを・・・。」


洸介の目からは大粒の涙が零れ落ちている。

洸介「どうじで・・・。うぐ・・・。」


あかり「・・・やぐ・・・あやぐ・・・らぼ・・・に・・・あぁ・・・。」

あかりの目はゆっくりと閉じ、ついには口を開かなくなった。

洸介「あかりさん!あかりさん!あかりさああああんんん!!」


あかりを激しく揺さぶる洸介

しばらくすると、それに応えたのか、あかりの目が再びゆっくりと開いた。


あかり「こ・・・すけ・・・くん?な・・・んで・・・わたし・・・こんなと・・ころに・・?」


洸介「あかりさん!?ごめんなさい!!俺のせいなんです!!本当に本当にすいません!!」


あかり「え・・・なん・・で・・・謝る・・・?こ・・・け・・くん・・・りっぱな・・・りっぱ・・な研究者だよ・・・?」


洸介「そんなことないです!俺は・・・俺はどうしようもない男です!あかりさんがいないとダメなんです!だから・・・だから死なないで下さい!」


あかり「なか・・・ない・・よ・・・。すぐ・・・に元気に・・・ってさ。みんなで・・・一緒に・・・また・・・あの部屋で・・・。」


あかりの手から力が抜け、あかりはまたゆっくりと目を閉じた・・・。



「うぁぁぁああああ!あかりさぁぁあぁあん!!」




あかりの表情は、洸介がつい昨日まで見続けてきた表情と同じように


優しく気品ある笑顔だった。






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Author:俊洸輝志
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